オンライン更新時講習の受け方|対象者・準備・受講手順・完了後の更新まで解説

「オンラインで講習を受ければ、免許更新が全部自宅で終わる」と思っていると、当日に手続きが足りず困ることがあります。オンライン更新時講習は、更新時講習そのものを自宅などで受けられる制度ですが、講習後も運転免許センターや警察署などで視力検査、写真撮影等の更新手続きが必要です。

2026年9月時点で、対象はマイナ免許証を保有し、更新時の講習区分が「優良」または「一般」で、70歳未満の人です。受講前にはマイナ免許証とマイナポータルの連携も必要です。この記事では、受講できる状態を作るところから、完了後に窓口で更新を終えるところまでを順番に整理します。

最初に確認:オンライン更新時講習のゴール

この手続きで目指すべき状態は、単に動画を最後まで再生することではありません。次の3点がそろっていれば、オンライン側の準備は整っています。

  • マイナポータル上でオンライン講習を受講できる状態になっている
  • 講習動画、確認テスト等を所定の方法で完了している
  • その後、更新期間内に窓口で適性検査等の更新手続きを行える

警察庁は、オンライン講習の対象を「マイナ免許証を保有し、優良運転者講習または一般運転者講習に該当する方」と案内しています。制度全体は警察庁「マイナンバーカードと運転免許証の一体化・オンライン更新時講習」で確認できます。

ステップ1:自分が対象か確認する

まず更新連絡書(はがき)の講習区分を確認します。「優良」または「一般」で、マイナ免許証を保有していることが基本条件です。70歳以上で高齢者講習の対象となる場合は、このオンライン更新時講習の対象ではありません。

受講できる期間は原則として運転免許証の更新期間中です。一般的には誕生日の前後1か月が更新期間となります。地域ごとの更新場所や予約方法は異なるため、住所地の都道府県警察の案内も確認してください。

自宅の机でパソコンを使い、オンライン更新時講習の受講環境を確認している様子
最初に、更新区分と受講環境を確認します。画面は受講環境をイメージしたもので、実際の操作画面はマイナポータルと公式講習サイトで確認してください。

ステップ2:マイナ免許証とマイナポータルの連携を済ませる

オンライン講習を使うには、マイナ免許証を持っているだけでは足りません。警察庁のマニュアルでは、事前に運転免許センター等でマイナ免許証の手続きとカード用署名用電子証明書の提出を行い、その後マイナポータルと連携する流れが案内されています。

警察庁FAQでは、マイナ免許証を取得し、マイナポータル連携を行った後、通常は1時間程度経てばオンライン講習を利用できるとされています。受講日の直前ではなく、前日までに準備しておく方が安全です。

詳しい連携手順は警察庁「マイナポータルによる運転免許関連サービスの利用マニュアル」で確認できます。

連携時に必要になりやすい暗証番号

マイナポータルとの連携では、マイナンバーカード交付時に設定した4桁の券面事項入力補助用暗証番号や、6~16桁の英数字からなる署名用電子証明書の暗証番号を使う場面があります。暗証番号を複数回間違えるとロックされるため、曖昧なまま何度も試さない方が安全です。

パソコンの前でノートを取りながらオンライン手続きの準備を進める様子
マイナポータル連携は講習当日より前に済ませておくと安心です。必要な暗証番号やカード読取環境も先に確認します。

ステップ3:端末・カメラ・通信環境を整える

受講にはスマートフォンまたはパソコンが必要です。パソコンの場合は、マイナンバーカードを読み取れるICカードリーダーが必要になる場合があります。スマートフォンでは、マイナンバーカード読取に対応した端末を使います。

また、受講中はカメラで受講者の顔確認が行われます。内蔵カメラがないパソコンならWebカメラを用意します。動画を視聴するため、安定したWi-Fi環境が推奨されています。警視庁の案内では、日本国外からはオンライン更新時講習にアクセスできないとされています。

受講時はマスクやサングラスなどを外し、顔が確認できる状態にしておく必要があります。暗い部屋や逆光で顔が見えにくい場合は、照明や座る位置を変えてください。

ステップ4:マイナポータルからオンライン講習に進む

マイナポータルにログインし、「運転免許」の画面を開きます。更新時期が近づくと、オンライン講習に関する案内が表示されます。公式マニュアルでは、運転免許画面の「手続き」から「オンライン講習の受講」を選び、受講画面で「受講する」を押す流れです。

対象外の場合は「受講不可」と表示されます。このときは、無理に別の入口を探すより、講習区分、マイナ免許証の保有状況、マイナポータル連携状態を確認してください。

自宅のパソコンで運転免許更新講習の動画を視聴し、ノートを取っている様子
マイナポータルから公式のオンライン講習サイトへ進みます。受講開始前にカメラと通信状態を確認しておくと途中停止を減らせます。

ステップ5:講習動画を視聴し、確認テストを受ける

警察庁の案内では、優良運転者講習は30分、一般運転者講習は60分が標準です。動画視聴に加え、確認テストが行われます。一般運転者講習では運転適性診断も必須です。

受講中はカメラが起動し、顔の検知や本人確認が行われます。単に動画を流したまま席を離れるのではなく、画面の指示に従って受講してください。

途中で時間が取れなくなった場合は、更新期間中であれば中断・再開が可能です。警察庁FAQでは、数日後に再開することもでき、中断した箇所までスキップして再開できると案内されています。

うまく進まないときは、何を変えるべきか

  • 顔認証が安定しない:照明を明るくし、カメラ正面に座る
  • 動画が止まる:Wi-Fiなど安定した回線に切り替える
  • カードを読み取れない:対応端末またはICカードリーダーを確認する
  • 「受講不可」と表示される:講習区分と連携状態を再確認する
  • 暗証番号が不確か:連続入力を避け、必要なら再設定手続きを確認する
オンライン更新時講習の動画と確認項目をパソコンで確認している様子
動画視聴だけでなく、確認テストなど所定の項目を最後まで終えることが重要です。途中で問題が起きた場合は、無理に続けず環境を整えて再開します。

ステップ6:受講後、窓口で免許更新を完了する

オンライン講習を終えても、免許更新そのものは完了していません。更新期間内に運転免許センター、運転免許試験場、対象警察署などへ行き、視力検査などの適性検査、写真撮影等の更新手続きを行います。

警察庁は、オンライン講習を更新申請を行う前に受講するよう案内しています。更新申請後では受講できない場合があります。

更新場所、受付時間、予約の要否は都道府県によって異なります。例えば東京都の最新案内は警視庁「オンライン更新時講習」で確認できます。東京都以外では、住所地の都道府県警察の公式ページを確認してください。

受講完了をどう確認する?

「動画が最後まで流れた」だけではなく、講習サイト上で所定の受講処理が完了していることを確認してください。マイナポータルの運転免許関連サービスでは、オンライン更新時講習の受講完了に関するお知らせを受け取れる仕組みも案内されています。

更新窓口へ行く前に、次の状態を確認しておくと安心です。

  • オンライン講習を最後まで受講した
  • 確認テスト等の必要項目を終えた
  • 更新期間内である
  • 更新場所と受付時間を確認した
  • 必要な持ち物を都道府県警察の公式ページで確認した

オンラインではなく窓口受講に切り替えた方がよいケース

オンライン受講にこだわる必要はありません。マイナポータル連携がうまく完了しない、カメラやカード読み取り環境を用意できない、通信が不安定、受講期限が迫っている、といった場合は、更新場所での通常の講習を検討した方が確実なことがあります。

また、70歳以上で高齢者講習の対象となる人や、更新はがきでオンライン対象外の区分になっている人は、オンライン更新時講習ではなく該当する手続きを進めます。

費用はどのくらい?

警察庁の案内では、オンライン更新時講習の講習手数料の標準額は、優良・一般ともに200円です。ただし、免許更新時には別途更新手数料がかかります。実際の手数料は都道府県によって異なる場合があるため、申請先の警察公式サイトで最新額を確認してください。

最後のセルフチェック

オンライン更新時講習を失敗なく終えるため、受講前と受講後に次を確認してください。

確認項目OKの目安
対象者かマイナ免許証保有・優良または一般・70歳未満
マイナポータル連携運転免許情報が表示され、オンライン講習へ進める
端末カメラとカード読取が使える
通信動画が安定して再生できる
受講動画・確認テスト等を所定の方法で完了
更新手続更新期間内に窓口で適性検査等を受ける予定がある

オンライン更新時講習の便利さは「更新センターに行かなくてよい」ことではなく、講習部分を自宅等で済ませ、窓口滞在をより効率化できることにあります。制度や操作画面は変更される可能性があるため、実際に受講する際は警察庁の最新案内と住所地の都道府県警察の公式情報を最終確認してください。

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