マイナ免許証なら免許更新講習をオンラインで受けられる?対象者・条件・更新手続きの注意点

はい。マイナ免許証を保有していて、更新連絡書(はがき)の講習区分が「優良運転者」または「一般運転者」であれば、免許更新時の講習をオンラインで受けられます。「マイナ免許証のみ」の人だけでなく、「従来の運転免許証+マイナ免許証」の2枚持ちでも対象です。

ただし、ここで最も誤解しやすいのは、オンラインになるのは更新時講習であって、免許更新の全手続きではないという点です。オンライン講習を終えた後も、運転免許センターや警察署などの更新窓口で、視力などの適性検査、写真撮影その他の更新手続きが必要です。

以下は、2026年9月時点で警察庁とデジタル庁が公表している制度と、警察庁「オンライン講習マニュアル」第2.1版(2026年2月12日改版)を基に整理しています。手続き場所、予約方法、窓口の受付時間などは都道府県によって異なる場合があるため、最後に住所地の都道府県警察の案内も確認してください。

自宅の机でノートパソコンの交通安全講習を視聴し、机上にスマートフォンとカードを置いて受講準備をしている様子
自宅などから受講できるオンライン更新時講習。実際の受講では、対応端末、カメラ、マイナ免許証、マイナポータル連携などの条件を満たす必要があります。

結論:オンラインで受けられるのは「優良」と「一般」の更新時講習

警察庁は、マイナ免許証を保有する人のうち、更新時講習が優良運転者講習または一般運転者講習に該当する人をオンライン講習の対象としています。制度は2025年3月24日に全国で始まりました。

状況オンライン更新時講習まず確認すること
マイナ免許証のみ+優良運転者受講可能更新はがきの講習区分、マイナポータル連携
マイナ免許証のみ+一般運転者受講可能更新はがきの講習区分、マイナポータル連携
2枚持ち+優良・一般運転者受講可能マイナ免許証が有効であること、連携済みであること
従来の運転免許証のみ受講不可オンライン講習を使うには先にマイナ免許証が必要
違反運転者・初回更新者受講不可更新はがきに記載された会場・講習を確認
高齢者講習の対象者このオンライン更新時講習の対象外高齢者講習の案内に従う

今やること:更新連絡書が届いているなら、まず「講習区分」を見てください。「優良」または「一般」であることが、最初の判定ポイントです。制度概要は警察庁「マイナンバーカードと運転免許証の一体化・オンライン更新時講習」で確認できます。

誤解1:「マイナ免許証を持っていれば、誰でもオンライン講習を受けられる」わけではない

マイナ免許証を持っていることは必要条件ですが、それだけでは足りません。オンライン化されている更新時講習は、優良運転者講習と一般運転者講習です。警察庁FAQでは、違反運転者講習、初回運転者講習、高齢者講習はオンライン講習の対象外と明記されています。また、免許の効力が停止中または仮停止中の場合も受講できません。

したがって、「ゴールド免許だから必ずオンライン」「マイナンバーカードがあるからオンライン」という理解ではなく、マイナ免許証の保有状況と今回の講習区分を組み合わせて判断する必要があります。

今やること:更新はがきの「講習区分」を確認し、対象外ならオンラインで完結させようとせず、はがきや都道府県警察が案内する会場講習を選んでください。公式の対象条件は警察庁「マイナ免許証FAQ」でも確認できます。

誤解2:「講習をオンラインで受ければ、免許更新もオンラインで完了する」は間違い

オンラインで済ませられるのは、更新手続きの中の「更新時講習」です。警察庁の現行マニュアルは、オンライン講習だけでは免許証等の更新は完了せず、適性検査や写真撮影などは従来どおり運転免許センター等で行う必要があると明記しています。

つまり、オンライン講習の利点は「更新日に窓口で講習を受ける時間を減らせること」であって、「一度も窓口へ行かずに新しい免許状態に更新できること」ではありません。更新窓口では、視力検査などの適性検査、必要な申請、本人確認、写真撮影などが残ります。

また、警察庁の案内では、オンライン講習は運転免許センター等で更新申請を行う前に受講するよう示されています。更新申請を先に受け付けてもらった後ではオンライン講習を利用できない場合があります。

今やること:「更新窓口へ行ってからオンライン講習を考える」のではなく、対象者なら先に自宅等で講習を完了させ、その後に窓口へ行く予定を立ててください。

誤解3:「マイナ免許証のみ」でないとオンライン講習は使えない?

これは違います。2枚持ちでもオンライン更新時講習を利用できます。デジタル庁は、対象を「マイナ免許証のみ」または「運転免許証とマイナ免許証の2枚持ち」で、優良運転者・一般運転者の人と案内しています。

一方、「住所変更ワンストップサービス等」は原則としてマイナ免許証のみの保有者が対象で、2枚持ちでは警察への変更届出が引き続き必要です。この違いのため、「2枚持ちはオンライン講習も不可」と混同しやすくなっています。

今やること:2枚持ちの人は、オンライン講習については対象になり得るので、更新はがきの区分とマイナポータル連携状況を確認してください。持ち方ごとの違いはデジタル庁「マイナンバーカードの運転免許証利用」が整理されています。

オンライン講習を受ける前に必要な準備

1. すでに「マイナ免許証」を持っていること

単なるマイナンバーカードでは足りません。マイナンバーカードのICチップに運転免許情報が記録された「マイナ免許証」である必要があります。従来の運転免許証だけを持っている人は、その状態のままオンライン更新時講習を利用することはできません。

デジタル庁は、オンライン講習はマイナ免許証取得以降の運転免許証更新時講習から利用できると案内しています。これからマイナ免許証を取得する人は、取得場所や予約の要否などを住所地の都道府県警察で確認してください。手続きの順番は地域で異なる場合があります。

今やること:「マイナンバーカードはあるが免許情報を入れていない」という人は、まずマイナ免許証への切替手続きを確認してください。

2. マイナ免許証とマイナポータルを連携すること

オンライン講習を受講するには、マイナ免許証とマイナポータルの連携が必要です。デジタル庁によると、事前に運転免許センター等でマイナンバーカードの署名用電子証明書を提出し、その後マイナポータル上で連携手続きを行います。署名用電子証明書の暗証番号は、通常6文字から16文字の英数字です。

警察庁の現行マニュアルでは、マイナポータルとマイナ免許証の連携は初回に必要で、次回の免許更新時には再度の連携操作は不要と案内されています。ただし、電子証明書やカードの更新など別の事情がある場合は、最新のマイナポータル表示と警察の案内を確認してください。

今やること:更新期間ギリギリに初回連携を始めるのではなく、受講予定日の前に「マイナポータルの運転免許メニューが表示されるか」を確認しておくと安全です。

3. 対応端末、カメラ、カード読み取り環境を用意すること

オンライン講習は、動画を見るだけの一般的な配信サービスとは異なり、本人確認のためにカメラを使用します。スマートフォンまたはPC、Webカメラ、インターネット環境、マイナ免許証が必要です。PCで受講する場合は、マイナンバーカードに対応したICカードリーダーも必要になります。

2026年2月12日改版の警察庁オンライン講習マニュアル第2.1版では、サポート環境の例として、iPhone/iPad系はiOS 16.0以上、AndroidはAndroid 11.0以上、WindowsはWindows 11、MacはmacOS Ventura 13.0以上の複数世代が案内されています。対応ブラウザも指定されているため、古いOSや独自ブラウザで「画面は開くから大丈夫」と判断しないほうが確実です。

対応環境は今後更新される可能性があるため、受講直前には警察庁「オンライン講習マニュアル」第2.1版または警察庁の最新案内を確認してください。

今やること:受講前にOS・ブラウザを更新し、カメラ権限を許可できること、カードを読み取れること、安定した通信環境があることを確認してください。動画通信量が大きくなるため、警察庁はWi-Fi環境を推奨しています。

実際の受講は何をする?動画を見るだけではない

オンライン更新時講習では、マイナポータルから「運転免許」へ進み、「オンライン講習の受講」から専用画面へ移動します。警察庁の案内では、講習動画の視聴に加えて確認テストがあり、一般運転者講習では運転適性診断も必須です。

受講時間の目安は、優良運転者講習が30分、一般運転者講習が60分です。これは警察庁の制度案内に示されている講習時間で、端末確認、ログイン、確認テスト、通信状況などにより実際に確保したい時間は長くなる可能性があります。

受講中はカメラが動作し、受講者の顔が画面内に入っているか、登録されている免許の顔写真と本人が一致するかなどの確認が行われます。顔が画面から外れると動画が停止することがあります。警察庁マニュアルでは、システムで本人確認できなかった場合に限って顔画像を保存し、更新窓口で職員が確認し、更新手続き後にそのデータを消去すると説明しています。また、マイナンバーそのものは収集・保管しないとしています。

今やること:移動中の電車や人通りの多い場所ではなく、顔を正面から安定して映せる明るい場所で受講してください。マスクやサングラスなどで顔が隠れる状態は避けるのが適切です。

いつ受けられる?更新期間中は原則24時間、ただしメンテナンスに注意

警察庁FAQによると、オンライン講習は免許証等の更新期間中であれば受講でき、原則として24時間利用できます。更新期間は、免許証等の有効期間が満了する日の直前の誕生日の1か月前から、有効期間満了日までです。

ただし、システムメンテナンス中は受講できません。また、マイナポータル連携直後はシステムへの反映に時間がかかり、「受講対象者ではありません」などの表示が出る場合があると現行マニュアルに記載されています。更新期限の最終日に初めて試すと、端末トラブルや反映待ちに対応する余裕がなくなります。

今やること:対象者でオンライン受講を選ぶなら、更新期間の前半に端末確認と連携確認を済ませ、余裕を持って受講してください。

講習手数料はいくら?オンラインは優良・一般とも200円

警察庁・デジタル庁の案内では、オンライン講習の講習手数料は標準額で優良・一般とも200円です。対面講習の標準額は、優良500円、一般800円です。

ただし、講習手数料だけで免許更新ができるわけではありません。更新手数料が別に必要です。デジタル庁が示す更新時手数料は、マイナ免許証のみが2,100円、2枚持ちが2,950円、従来免許証のみが2,850円です。オンライン講習を利用できるのは前二者の対象者です。

実際の支払方法や窓口で必要になるものは都道府県警察の案内を確認してください。手数料の制度変更が行われる可能性もあるため、更新直前は最新情報を優先してください。

今やること:「オンライン講習200円」だけを見て総費用と勘違いせず、更新手数料と講習手数料を分けて確認してください。

オンライン講習を使う場合の流れを簡単に整理

  1. 更新連絡書を確認する。講習区分が「優良」または「一般」かを見る。
  2. マイナ免許証の保有状態を確認する。マイナ免許証のみ、または2枚持ちなら対象になり得る。
  3. マイナポータル連携を確認する。初回は必要な事前手続きを済ませる。
  4. 対応端末とカメラを準備し、更新期間中にオンライン講習を受講する。動画、確認テスト、必要に応じて運転適性診断まで完了させる。
  5. 受講完了を確認した後、更新窓口へ行く。視力検査、写真撮影など残りの免許更新手続きを行う。

この順序で考えると、「何がオンラインで、何が窓口に残るのか」が分かりやすくなります。なお、各都道府県で予約制や受付場所の違いがあるため、来場前には住所地の都道府県警察の更新案内を確認してください。

オンライン講習が向いている人、対面講習のほうが無難な人

オンライン講習が向いているケース

  • 更新はがきが「優良」または「一般」で、すでにマイナ免許証を持っている
  • マイナポータル連携が済んでいる
  • 自宅に安定した通信環境があり、カメラ付きスマートフォンまたは対応PCを使える
  • 更新当日の滞在時間を少しでも短くしたい
  • 自分の都合のよい時間に講習を受けたい

対面講習を選ぶほうが確実なケース

  • 対応端末やカード読み取り環境を準備できない
  • カメラを使った本人確認に同意できない
  • オンライン講習の対象区分ではない
  • 更新期限が迫っていて、連携・端末・システムの問題を解決する時間がほとんどない
  • システム障害などでオンライン受講が完了できない

警察庁マニュアルも、システム障害等でオンライン講習を受けられない場合は、運転免許センターなどで対面講習を受けるよう案内しています。オンラインを選んだからといって、途中で問題が起きた場合に更新そのものができなくなるわけではありませんが、期限には余裕を持つ必要があります。

今やること:更新期限までの日数と自分の端末環境を見て、「オンラインにこだわること」が本当に時間短縮になるか判断してください。

よくある疑問

マイナンバーカードを持っていれば受講できますか?

いいえ。免許情報がICチップに記録された「マイナ免許証」である必要があります。通常のマイナンバーカードだけでは、オンライン更新時講習の条件を満たしません。

2枚持ちでもオンライン講習を使えますか?

はい。マイナ免許証と従来の運転免許証の2枚持ちでも、講習区分が優良または一般などの条件を満たせば利用できます。

講習が終われば新しい免許に更新されたことになりますか?

なりません。オンライン講習は更新手続きの一部分です。その後、運転免許センター等で適性検査や写真撮影などを行う必要があります。

スマホだけで受講できますか?

対応するスマートフォンであれば可能です。ただし、マイナンバーカードの読み取りに対応し、カメラが利用でき、警察庁のサポート対象OS・ブラウザであることを確認してください。PCを使う場合は、対応ICカードリーダーとWebカメラが必要になる場合があります。

オンライン講習は好きな時間に受けられますか?

更新期間中は原則24時間受講できますが、システムメンテナンス中は利用できません。期限直前を避け、余裕のある日程で受講するのが安全です。

最終チェック:あなたはオンライン講習を使える?

  • 更新はがきの講習区分が「優良」または「一般」
  • マイナ免許証をすでに保有している
  • 「マイナ免許証のみ」または「2枚持ち」である
  • マイナ免許証とマイナポータルの連携が済んでいる
  • 対応スマートフォン、または対応PC+必要なカード読み取り環境がある
  • カメラを使った本人確認に対応できる
  • まだ更新窓口で更新申請を受け付けてもらう前である
  • 受講後に、視力検査・写真撮影などのため窓口へ行く予定を確保できる

すべて当てはまるなら、オンライン更新時講習を利用できる可能性が高いと言えます。逆に、一つでも不明な点がある場合は、まず更新はがきとマイナポータルの表示を確認し、必要なら住所地の都道府県警察に問い合わせてから進めるのが確実です。

公式情報を確認する

制度の中心点はシンプルです。マイナ免許証なら更新講習をオンラインにできる場合がある。しかし、免許更新そのものはオンラインだけでは終わらない。この二つを分けて理解すれば、更新当日に「講習は終わったのに、まだ窓口手続きが必要だった」という行き違いを避けられます。

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