川崎市でリチウムイオン電池を捨てる方法|2025年11月から「小物金属」で収集

川崎市では、2025年11月から家庭で使ったリチウムイオン電池、モバイルバッテリー、ニカド電池、ニッケル水素電池などの充電式電池を「小物金属」として収集する制度が始まりました。川崎市の案内ページは2026年6月4日に更新されており、2026年7月にはリチウムイオン電池等が原因とみられるごみ収集車火災の増加についても注意喚起が出ています。現在の川崎市では、以前のように「販売店に持ち込むしかない」と考える必要はありません。家庭から出た対象品であれば、市の月2回の小物金属収集を利用できます。

ただし、普通ごみや使用済み乾電池と同じ袋に混ぜてよいわけではありません。端子を絶縁し、透明な袋に入れて口を結び、「リチウム」「充電池」「モバイルバッテリー」などと分かる貼り紙を付けるのが基本です。膨張・変形している場合、最長辺が30cm以上の場合、事業で使った電池などは扱いが変わります。本記事では、川崎市の最新案内を基に、迷いやすいケースを順番に整理します。

2025年11月から何が変わった?

もっとも大きな変更は、家庭で使った充電式電池と、それらを内蔵した小型家電を、川崎市が「小物金属」の日に収集するようになったことです。収集は月2回です。地域ごとの曜日は異なるため、実際に出す前に川崎市「充電式電池(リチウムイオン電池、モバイルバッテリー等)の出し方」川崎市「小物金属」で最新情報を確認するのが確実です。

この変更で便利になったのは、JBRCの回収条件に合わない充電式電池でも、市のルールに従って排出できるケースが増えたことです。たとえば、メーカーが分からない電池、リサイクルマークがない電池、膨張・変形した電池はJBRC協力店では回収できない場合がありますが、川崎市は別の出し方や生活環境事業所への持ち込み方法を案内しています。

スマートフォン、モバイルバッテリー、カメラ用など複数のリチウムイオン電池・電池内蔵製品が机上に並んでいる様子
リチウムイオン電池はモバイルバッテリーや各種小型家電に使われています。電池を無理に分解せず、まず取り外せるタイプか確認します。

川崎市での基本的な捨て方は4段階

1. まず「充電式電池」か確認する

川崎市の小物金属収集の対象は、家庭で使用したリチウムイオン電池、ニカド電池、ニッケル水素電池、モバイルバッテリーなどです。また、充電式電池を本体から取り外せないハンディファン、電動歯ブラシ、電動シェーバー、ワイヤレスイヤホンなども対象になります。

一方、CR・BRと表示されたリチウムコイン電池や、マンガン・アルカリ乾電池、リチウム一次電池は別区分です。これらは川崎市では「使用済み乾電池」として扱います。「リチウム」という言葉だけで同じ捨て方だと判断しないことが大切です。

2. 取り外せる電池は端子を透明テープで絶縁する

取り外した充電式電池は、金属端子が他の金属や電池に触れるとショートするおそれがあります。川崎市は、端子部に透明なテープを貼って絶縁してから出すよう案内しています。テープは端子を十分に覆い、簡単にはがれない状態にします。

ただし、本体に内蔵されていて簡単に取り外せない電池を、工具でこじ開けたり、無理に分解したりしてはいけません。川崎市も、無理な取り外しは発煙・発火の可能性があるとして、取り外さないまま出すよう案内しています。

リチウムイオン電池の金属端子部分を透明テープで覆って絶縁している様子
取り外した充電式電池は、金属端子を透明テープで覆って絶縁します。端子同士の接触によるショートを防ぐための重要な準備です。

3. 透明な袋に入れ、口を結び、内容が分かる貼り紙を付ける

絶縁した電池は透明な袋に入れ、袋の口をしっかり結びます。そのうえで「充電池」「リチウム」「モバイルバッテリー」など、収集する人が中身を判断できる貼り紙を付けます。一般の小物金属は袋に入れずに出す品目もありますが、充電式電池についてはこの特別な出し方が指定されています。

小物金属の収集日は月2回です。川崎市では収集当日の朝8時までに資源物集積所へ出す案内になっています。町名によって第1・第3、第2・第4など曜日が異なるため、「小物金属の日」という言葉だけで判断せず、自宅地域の収集日を確認してください。

4. 膨張・変形した電池はほかの電池と分ける

膨張したモバイルバッテリーや変形した電池も、川崎市の案内では対象です。ただし通常の電池とは分け、別の透明な袋に入れて、「リチウム膨張」「リチウム変形」など状態が分かる貼り紙を付けて出します。膨張した電池を押しつぶしたり、穴を開けたり、元のケースへ無理に戻したりしないでください。

川崎市は2026年7月、ごみ収集車や処理施設で充電式電池が圧迫され、強い衝撃を受けることで発火・破裂する危険があるとして改めて注意喚起しました。普通ごみの袋へ混ぜないこと、状態の異常を分かるようにすることには、収集・処理時の事故を防ぐ意味があります。詳しくは川崎市「リチウムイオン電池等によるごみ収集車の火災が増えています!」で確認できます。

市の収集、JBRC協力店、生活環境事業所はどう使い分ける?

川崎市では複数の選択肢があります。どれが「常に一番よい」というより、電池の状態、サイズ、近くに回収拠点があるかで選ぶのが実用的です。

方法向いているケース費用・手間注意点
小物金属の日に出す家庭で使った30cm未満の充電式電池、モバイルバッテリー、電池内蔵小型家電無料。自宅近くの資源物集積所を利用しやすい端子絶縁、透明袋、貼り紙が必要。月2回の収集日を確認
JBRC回収協力店へ持ち込むJBRC回収条件に合う取り外した小型充電式電池無料で持込できる場合が多い会員企業製など条件あり。メーカー不明、マークなし、破損・膨張などは対象外になり得る
生活環境事業所へ持ち込むメーカー不明、リサイクルマークなし、破損・膨張などでほかに回収先がない家庭用充電式電池自分で持参する必要がある所管地域の事業所を確認。受付時間も確認する
粗大ごみ最長辺30cm以上の充電式電池を単体で出す場合など電話申込と処理手数料が必要JBRC回収対象なら回収拠点や生活環境事業所への持込で無料回収できる場合あり
小型充電式電池の回収ボックスを示す参考的な外観
JBRC協力店では小型充電式電池を回収しています。回収ボックスの形や設置方法は拠点ごとに異なるため、持ち込み前に対象条件と店舗情報を確認してください。

JBRC協力店を選ぶときの確認ポイント

JBRCは、小型充電式電池の回収協力店・協力自治体を検索できる仕組みを提供しています。対象は原則としてJBRC会員企業製のニカド電池、ニッケル水素電池、リチウムイオン電池です。一般家庭の利用者は、JBRC「協力店・協力自治体検索」で近くの拠点を調べられます。

ここで重要なのは、「Li-ionと書いてあれば何でもJBRCへ持ち込める」わけではない点です。JBRCは、会員企業外品やメーカー不明品のほか、破損、水濡れ、膨張した電池、解体された電池パック、外装のないラミネートタイプなどを回収対象外としています。詳しい条件はJBRC「不要電池の出し方」で確認できます。

したがって、正常な状態で対象メーカーの電池ならJBRC協力店は便利です。一方、膨張・破損、メーカー不明などの場合は、川崎市の小物金属収集や生活環境事業所のほうが適しています。

生活環境事業所へ持ち込むのはどんなとき?

川崎市は、JBRC協力店で回収できない「メーカーが分からない」「リサイクルマークがない」「破損・膨張している」などの充電式電池について、地域を所管する生活環境事業所で回収すると案内しています。受付は月曜日から土曜日の午前8時から午後4時45分までで、1月1日から1月3日は除かれます。

  • 川崎区:川崎生活環境事業所
  • 幸区・中原区:中原生活環境事業所
  • 高津区・宮前区:宮前生活環境事業所
  • 多摩区・麻生区:多摩生活環境事業所

住所や電話番号は変更の可能性があるため、持ち込む直前に川崎市の充電式電池案内ページで確認してください。

川崎市の行政窓口を示す建物の参考イメージ
持ち込み先は川崎市役所本庁舎ではありません。実際には、お住まいの地域を担当する生活環境事業所または条件に合うJBRC回収協力店を確認して持ち込みます。

最長辺が30cm以上なら「粗大ごみ」が基準

充電式電池やモバイルバッテリーで、一番長い部分が30cm以上あるものは小物金属ではなく粗大ごみになります。充電式電池だけを単体で粗大ごみとして出す場合は、粗大ごみ受付センターへの電話申し込みと処理手数料が必要です。

ただし、その電池がJBRC回収対象製品なら、JBRC回収拠点または生活環境事業所へ自分で持ち込むことで無料回収の対象になる場合があります。大きな電動自転車バッテリーなどは、まず製品・電池のサイズとJBRC対象条件を確認すると、不要な粗大ごみ料金を避けられる可能性があります。

電池を外せない製品は無理に分解しない

ワイヤレスイヤホン、電動歯ブラシ、ハンディファン、加熱式たばこなどは、電池を簡単に取り出せない構造のものがあります。川崎市は、このような製品も充電式電池内蔵品として小物金属の対象にしています。無理に電池を取り外そうとすると、工具で電池を傷つけて発熱・発煙・発火させる可能性があるため、分解せず製品ごと出します。

「リサイクルのために電池を取り出したほうがよい」と自己判断する必要はありません。取り外しが前提になっている製品だけを通常の方法で外し、接着や溶接、密閉構造で固定されているものはそのまま扱うのが安全です。

川崎市では収集しないものもある

すべてのバッテリー製品が小物金属になるわけではありません。川崎市は、自動車用バッテリー、パソコン本体、ポータブル電源、ナンバープレート付き電動キックボード本体およびそのバッテリーを市の収集対象外としています。パソコン本体から取り外した充電式電池は対象ですが、パソコン本体そのものは別のリサイクル制度で処理します。

ポータブル電源やナンバープレート付き電動キックボードについては、購入店やメーカー、リサイクル協力事業者へ相談します。回収先が見つからない場合は、川崎市が案内する生活環境事業所へ相談してください。また、事業活動で使った電池は家庭ごみとして市の収集に出せません。許可を持つ民間処理業者など、事業系廃棄物のルートを利用します。

迷ったときの判断フロー

  1. 家庭で使った充電式電池か確認する。
  2. 最長辺30cm未満なら、小物金属収集を第一候補にする。
  3. 取り外した電池なら端子を絶縁する。内蔵型は無理に外さない。
  4. 透明袋に入れ、口を結び、「リチウム」「充電池」などの貼り紙を付ける。
  5. 膨張・変形している場合は、ほかの電池と分けて別袋にし、状態も貼り紙に書く。
  6. 正常なJBRC対象電池で、近くに協力店があるなら持ち込みも選べる。
  7. メーカー不明、マークなし、破損・膨張などで協力店が使えない場合は、生活環境事業所への持ち込みを検討する。
  8. 30cm以上なら粗大ごみまたは対象拠点への持ち込みを確認する。

よくある勘違い

「リチウム電池」は全部同じ区分ではない

充電できるリチウムイオン電池と、使い切りのリチウム一次電池は別です。CR・BRのコイン形電池は川崎市では「使用済み乾電池」の区分です。製品名ではなく、充電できるか、型式表示は何かを確認してください。

普通ごみの袋へ混ぜればよいわけではない

リチウムイオン電池は圧迫や衝撃で発火する危険があります。2026年7月の川崎市の注意喚起でも、ごみ収集車や処理施設での火災リスクが示されています。普通ごみやプラスチック資源へ混ぜず、小物金属として決められた方法で出してください。

膨張しているからJBRCへ持ち込めるとは限らない

JBRCでは膨張・破損した電池は回収対象外です。川崎市では、膨張・変形した電池を別袋にして貼り紙を付けて出す方法、または生活環境事業所への持ち込み方法が案内されています。回収ルートの違いを混同しないことが大切です。

出す前の最終チェック

  • 家庭で使った充電式電池・電池内蔵製品である
  • 最長辺が30cm未満か確認した
  • 取り外せる電池の端子を透明テープで絶縁した
  • 内蔵電池を無理に取り外していない
  • 透明な袋に入れ、口をしっかり結んだ
  • 「充電池」「リチウム」などの貼り紙を付けた
  • 膨張・変形品はほかの電池と別袋にした
  • 自宅地域の小物金属収集日を確認した

川崎市では2025年11月の制度変更で、家庭のリチウムイオン電池を処分する選択肢が分かりやすくなりました。普段の家庭用品に使われる30cm未満の充電式電池なら、端子を絶縁し、透明袋と貼り紙を準備して、月2回の小物金属の日に出す方法が基本です。近くにJBRC協力店があり回収条件を満たすなら持ち込みも便利です。膨張・破損、メーカー不明など特殊な状態なら、生活環境事業所を利用するほうが確実です。

制度や収集日は今後変更される可能性があります。実際に排出する直前には、必ず川崎市の公式案内で最新情報を確認してください。

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